案件
小学校低学年の時の担任の先生を思い出しました。その先生は当時30代の若い男の先生でしたが、とても厳しい先生でした。普段は冗談を言ったりでおちゃらけることも多いのですが、何か悪いことをすると、上からゲンコツが降ってくるのは日常茶飯事で、ちょっとしたことならそのゲンコツだけで済むのですが、先生の気分をそこそこ害することがあると、それはそれは厳しい指導を受けます。例えば、授業中に当てられて回答を求められた時に、分かりませんと言わずに無言を決め込む時間が続くと、それに気分を害し、先生もそこから無言になるのです。しかも、こちらから話しかけても一切答えてくれず、ずっと無視されます。 そんな時間が放課後まで続き、そこで生徒の誰かがごめんなさいと言うと、ようやく話し出してくれるのですが、まるで何もなかったかのように元に戻ります。 また、先生にはお気に入りの生徒が一人いて、無言になった時でも、その生徒の呼びかけには答えることもあり、その生徒と楽しそうに話すのですが、他の生徒が話しかけても完全シカト、そのお気に入りの生徒も、先生が恐くて他の生徒を許してくれるよう進言することは出来ません。当時は毎日毎日先生の気分を害さないか不安で不安で仕方ありませんでした。
当時先生は厳しい先生という認識しかありませんでしたが、大人になって当時を振り返ると、あの先生はただのヤバい人だったと気付きました。あら、お世話になりましたの話じゃないですね、これ。
とらぼるた
男性/36歳/山梨県/会社員
2023-03-02 18:48