名物先生案件
私の名物先生は高校野球部の監督です。
中高一貫教育で、高校は決して強い学校ではありませんが、中学のゆるーい部活に比べるとみんな坊主で礼儀もキチっとしてやることに迷ってました。
そんな頃、偶然、職員室で監督に会い「高校野球部やらないのか。お前なら1年生からレギュラー空けておくから是非入ってくれ」と言われました。
それを聞いた調子者の私は「しょうがねーな。」と思い入りました。
いざ入ると想像通り厳しいし、当然1年生からレギュラーにはなれませんでした。完全に騙した挙句、学年で一番怒られる存在となりました。
それでも3年次はキャプテンをやらせていただき、高校、大学そして今は草野球を通じて本当に大切な仲間に出会うことができました。
その監督がよくミーティングで仰っていたのは「死ぬ時に野球をやってて良かったと思うことが目的、試合に勝って甲子園は通過点」と言われておりました。当時は意味わからんと思ってましたが引退して20年経った今、その意味を噛み締めてます。
我々は3年間野球漬けでしたが、監督は40年野球漬けで部員を見送ったと思うと感謝しかありません。
ハチミツとビール
男性/41歳/東京都/会社員
2023-03-02 18:51