〜本日の案件〜
お恥ずかしながら三十過ぎまで、実家暮らしでした。
家具や家電は新居に直接搬入したので、私の荷物は大きなスーツケース2つと小さなスーツケース2つの合計4つ。
荷物が少ないので、引越し業者さんは頼まず。
結婚式の数日後、父が車で運んでくれました。
三十年過ごした実家を出て、中央道を使い新居に移動中。
カーナビに「調布飛行場」の文字が、道を進むと「某ビール工場」の案内と道いっぱいに広がる「競馬場」がありました。
「あれ?もしかして?これユーミンの歌にある場所じゃない?」と父に聞くと。
ユーミンの名曲【中央フリーウェイ】は中央道の事だと教えて貰いました。
ドライブしながら中央フリーウェイをアカペラで歌いましたが、私も父も音痴なので「もっとそこはウェ〜イだよ」とか「競馬場右だっけ?左?」とか歌詞も音程も曖昧で終始笑いぱなしでした。
歌い終わる頃に父は涙を浮かべていて、道がずっと続けばいいのにと願いました。
父娘の引っ越しドライブはあっという間に終わりましたが、今でもあの曲を聴くと父の音痴な歌声と涙を思い出します。
ゆる蜜
女性/35歳/東京都/自営・自由業
2023-03-16 14:21