引っ越し事件簿

本部長、秘書、お疲れ様です

あれは10年と少し前、一軒家を購入し、引っ越しの日の朝。
かなり早い朝。
私は先に新居に乗り込み、掃除をしたり荷物を受け入れる担当になったので朝早く新居に到着。
車を降りると、そこにはぬいぐるみを持った2〜3歳の女の子。パジャマ。確か靴は履いてました。
土地勘もなく知り合いもいない新居の前で狼狽える妊婦の私。
車には2歳の長男。
おそらく迷子であろうその女の子に「どうしたの？」と話しかけるも無言。
寝ぼけているのか、ふらふら歩いて行ってしまう女の子。
自分の子をほっておくわけにもいかず、あたふたと長男の様子を見てたら一瞬にして女の子は消えてしまいました。
近くをキョロキョロ探しても見当たらず困っていると近所のマンションからお母さんと男の子が「女の子いましたよね？！」と話しかけてくれたので幻ではなかったようです。

その後特に事件とか警察とか騒々しさはなかったので、無事家に帰ったんだろうなあとは思うのですが、同じ年頃の子どもを持つ身としてはゾッとした数分間でした。

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