桜の思い出案件
皆様お疲れ様です。
その桜の思い出、と言えば。
初めての赤ちゃんがお腹の中にいた春のこと。
妊婦健診に行った帰りに、病院の近くでお散歩していたら、
ツクシをみつけたんです。その日は暑いほどのいいお天気。でも桜の木はまだツボミが赤くなっているくらいで咲いてはいませんでした。
12月に退職してからつわりなどもあり、ずっと引きこもりがちだったのもあり
久しぶりにテンションが上がった私は
野原に入ってつくしを摘み始めました。
あれ、ふきのとうもある!
こっちにたくさん生えてるー!
気がつけば1時間も経っていて
すっかり汗だく。袋いっぱいのつくしとふきのとうを持って大満足で帰宅しました。
そして家でツクシのはかまをとる作業をしていたら
お腹に痛みが………
病院に連絡すると、産科の医師が3時間後なら対応できそうです、その頃に来れますか?と。
慌ててつくしを炒めて、ふきのとうをふき味噌を作り
3時間後。
自分で運転して病院に舞い戻りました。
なんと、そのまま入院することに!!
医師に今日来たよね?と聞かれ、怒られるなと覚悟してツクシの話を正直に話すと、
ツクシを摘むのよりその後に寒いキッチンでずっと立って作業したのが良くなかったかなー?赤ちゃんも春を満喫できて楽しかったかもしれないけどね、動いた日は休まないとだね、と笑ってくれました。
幸い、その後は痛みもなくなり、点滴と早産を防止する薬のおかげで、運良くすぐに退院できたけど、万が一、もあったのかもしれないと思うとゾッとして毎日病室で泣いていました。
でも、退院の日は満開の桜!こんなに綺麗な桜を見たのは初めてかも、と思うほどの美しさに、気がつくと涙が流れていました。
赤ちゃんに申し訳ない気持ちを切り替えて、
この桜に誓って、この子を大切に育てようと思いました。
あれから20年。
6月の終わりに長男は20歳になります。
もう20年?はやすぎるーー!
家の前の桜は昨日満開になりました。
あぷりこっとん
女性/48歳/東京都/休職中
2023-03-23 17:03