恋のキューピット

私の一世一代の大舞台は大学のサークル合宿の時でした。あれは、暑い夏の日…30人ほどの大所帯での合宿。飲めや歌えやの大騒ぎで楽しく飲み会をしていました。砂浜で花火をすることになった私たち。じゃんけんで負けた3人が買い出しに行くことに。負けたのは、私、A男、B子でした。コンビニまでは歩いて１0分ほどでしたが、道中明らかに互いを意識し合う様子のA男とB子。こりゃ、完全にお邪魔虫だと気づいた私は、
「急にお腹が痛くなった。急いでコンビニのトイレに行かないと！」
と、演技を始め、2人を置いてひと足先にコンビニに向かいました。長い一本道だったので、2人の視界から外れるまで気が抜けず、ずっと腰をくねくねさせながら(堪えてる感じを演出)、競歩のような歩き方で歩くのがとても辛かったです。
ドキドキしながらコンビニで2人を待っていると、なんと手を繋ぎながら歩いてくるではありませんか！私は2人を祝福するためにアイスを奢りました。帰り道は、2人に質問攻めをしながら、ヒューヒュー冷やかしながら、楽しい時間を過ごしました。興奮しすぎた結果、花火を買うのを忘れて帰ってしまいみんなにドヤされましたが、いい思い出です。

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