小さなスナックが聴きたいです。
お疲れ様です。
昔、お芝居の役でスナックのママ役が与えられたので、役作りのために自由が丘のスナックで働きました。ですが、気がきかなかった私はお客様がタバコを吸う姿を見ても動けず、ライターの火を点けるのが遅すぎて先輩に笑われていました。遅すぎて自分でもびっくりでしたが。笑
というよりも、先輩のライターを点ける速さは二倍速に見えていたぐらいです。
私はスナックで働くのは向いてないと染み染み感じていたときに、初めて私を指名してくれたお客様がいて、「りさちゃん、何か歌ってよ?」と言われたので、両親がよく歌っていた”小さなスナック”を歌いました。昔の歌は唯一その曲しか知らなかったのですが、その選曲が良かったのか、そのお客様は毎日のようにお店へ来てくれました。
ですが、気がきかなかった私は、お客様がまだ一緒に飲みたいと言ってくれても、「あ、定時なので帰ります!」と言ってしまいました。スナックで定時って変ですよね。笑
でも、それが益々良かったみたいで、「りさちゃんを惚れさせるまで通ってやる!」と言って、お客様が私に猛アタックしてくれ、毎日お店に足を運んでくれました。すごくダンディな年配のカッコいいお客様だったので嬉しかったです。
そんな気がきかない私、今は介護士です。
今は昔の私とは違い、誰よりも気がききます。笑
今ならスナックで働いてもライターを素早く点けられる気がします。
ゴリサ
女性/39歳/東京都/会社員
2023-05-24 18:51