馬と私
馬と私といえば、趣味の乗馬に他なりません。
私の故郷は北海道の日高地方で、日本の競走馬のほとんどを生産しています。子供の頃は地元の産業に全く興味が無かったのですが、進学のために都会にでた時には「少しは故郷のことについて関心を持つべきだった」と思うようになりました。
ご縁があって、就職先は日高地方となり、今度はもっと故郷のことを良く知ろうと乗馬を始めてみることにしました。
実際習い始めてみて感じたことは、馬とコミュニケーションをとりながら運動をする事が、いかに難しく、楽しいか、というものです。
こちらが同じ指示をだしても馬によっては全く反応が違ったりします。素直なお馬さん、ちょっと反応が鈍いお馬さん、変な行動をするお馬さん。馬に合わせて対応を変えるのが、難しくもあり、楽しくもあります。
だからこそ、上手くできた時は私の技術が向上したと思うのと同時に、このお馬さんのことを理解してあげられた!仲良くなれた!という気がしますし、上手くできなかった時は「今日はごめんね」という気分になります。運動し終わった後は私はもちろん、お馬さんに触れると肌が温かくなっており、「一緒にいい汗かいた!」と清々しくも思います。
蛇足ですが、私は趣味でチェロを弾くのですが、チェロを弾くための弓はお馬さんのシッポの毛からできています。ですからいつもチェロを弾く時は、なんとなくお馬さんの顔を思い浮かべてしまいます。
グルナッシュ
女性/35歳/北海道/公務員
2023-05-24 22:28