マッチング案件

本部長・秘書・社員の皆様、スタッフの皆様お疲れ様です。
私が駅員として働いた10年ほど前、同じ駅構内に美味しいパン屋さんがありました。そこの店頭で看板を持ってキラキラした笑顔を振りまきながら道ゆく人に「パンはいかがですか？」と呼びかける女性に私は恋をしました。休み時間に足繁くパンを買いに行って少しずつ顔と名前を覚えてもらいながら話すチャンスがあれば話しかけていました。
そしてある日、たまたま通用口でバッタリ会ったように装って話しかけ、連絡先を交換しました。
その後何回か食事に行ったりして交流を深めていたのですが、ある時その女の子が福島に行きたいというので、まだ暗い早朝から車で迎えに行って女の子が行きたいところを全て連れて行ってあげる日帰り旅行に行きました。朝から晩まで車を運転して体力もお財布も空っぽだったんですが、ここしかないと思い帰り際にその女の子に告白しました。
その答えは「彼氏がいるのでごめんなさい」とのことでした。彼氏の有無を確認しなかった私も悪いですが、彼氏がいるのに福島までの旅行をおねだりしてくる彼女に驚きつつ私は大きな人生経験をしたのでした。

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