出会い案件
本部長、秘書、リスナー社員のみなさんお疲れさまです。
20数年前、まだマッチングアプリはおろか、SNSという言葉も存在しなかった時代の話です。
ある日、パソコンでとある掲示板を見ていたら、20代なかばの女性が恋愛の悩みについてアドバイをを求めていました。
当時自分は彼女もいたし、そもそもその女性も他の男性とのことを相談しているわけで、自分としては出会いとか、下心とかまったく無しで、普通にアドバイスをメールしました。
その後、その彼女からメールの返信があり、やがてお互いの恋愛相談したり、あるいは日常のことを話したり、そういったやり取りが1年ほど続きました。
その間、お互いの相手とは別れてしまいましたがやりとりは続き、その彼女の人柄に少しづつひかれていきました。
その彼女とはお互いの顔も知らないし、声も知りません。
そんなある日、そろそろ1度会ってみようか、となりました。
当日、時間と場所を決めていざ会いに行ったのですが、交通事情から、なんと自分が1時間以上遅刻してしまったのです。
当日かなり普及はしていましたが、その彼女は携帯電話を持っておらず、顔も知らない男が1時間以上も遅れて、もう絶対待ってないだろうな、と思っていたのですが…なんと待っていました。
その後、何度か顔を合わせるうちに、二人は付き合うことに。
今は、その彼女と結婚し、3人の子供と幸せに暮らしています。
生きていればいろんなIFがありますが、何一つ欠けても今はないんだなぁと、時々思うことがあります。
常陸のヤン
男性/49歳/茨城県/公務員
2023-06-13 17:53