都市伝説?いや、事実です!
本部長、秘書、リスナーの皆様、お疲れさまです。
私の会社の業種は、主に海外のインフラ建設関係です。砂漠からジャングルと、その現場は多種多様です。本日の案件ですが、ある東南アジアのプロジェクトの話になります。それはジャングルを切り拓いて、沿岸部に工場を建設するというものでした。
建設工事を始めるために、何人も我が社から社員が派遣され、現場駐在を開始したタイミングでその事件は起きました。プロジェクトマネージャーと呼ばれる、その現場のトップに当たる人が建設現場となる場所を視察していた時です。森の中から、その地の先住民がナイフを持って現れ、あの木を絶対に切るなと、脅してきたそうです。どうやらその開発エリアには先住民が古くから信仰の対象にしている神木があり、それを切ることは絶対に許さない、ということでした。このプロジェクトは国策に近いものでしたが、その事実を当該国も把握しておらずトラブルになった、ということです。結局その後、先住民と協議がもたれ、工事計画を微修正し、御神木は残してプロジェクトは進められ、無事に完工しました。
入社当時に聞かされたこの話に、予想の斜め上いく困難にも立ち向かい、最後までプロジェクトを遂行する先輩らの話に、すごく感動したものです。都市伝説に聞こえるかも知れませんが、我が社では有名な話です。
まーサンシャイン
男性/40歳/神奈川県/会社員
2023-06-14 12:23