もう1人いる！

やしろ本部長、浜崎秘書、スペシャルウィークお疲れ様です。私の仕事は映画の照明をしているのですが、ある都内の有名な撮影スタジオで代々言い伝えられている事で、実際に私も体験した事をお話します。
その撮影スタジオには大小の10個以上のスタジオがあるのですが、そのうちのひとつに役者や飛行機模型、怪獣などをワイヤーで吊るし、特撮用に10メートル以上の天井の高いスタジオがありました(今は改築されてもうありませんが)
照明部は作品の大小によりますが、大体5-6人で作業します。大きな布の枠を吊る時もよくあるのですが、10メートル角くらいの枠の場合6点から8点の吊り点でロープで吊り上げます。
その時は6点吊りだったのですが吊り終わって下に降りて来たアシスタントは5人だったのです。
あれ？
なんで6点上がったの？
それ以来、私達照明部はそのスタジオに入る時、真っ先に足場へ上がり、お供え物をして、お昼にはお弁当も届けています。
そこでは過去に何人かの照明部さんが天井付近の足場から落ちて亡くなったと聞き、ああ、手が足りないので手伝ってくれたんだなと思いました。
他の照明部に聞いても、そのスタジオで皆、似たような経験をしていたようで、有名な話でした。

信じるか信じないかは貴方次第です。

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