名投手
プロ野球の元名投手が、相次いで世を去りました。1980年代の広島カープのエース、北別府学氏(享年65)と、1950年代の中日ドラゴンズのエース、杉下茂氏(同97)です。
共に200勝以上の勝ち星を挙げ、沢村賞のほか、数々のタイトルにも輝いています。北別府氏は、かろうじて現役時代の姿を見られたのですが、「フォークの神様」と呼ばれた杉下氏はどんな感じだったのでしょうね。当時対戦した青田昇氏の著書では、氏のフォークについて、
「杉下のフォークは、まずいったん速球のようにグーンとホップしてくる。それが左の肩口あたりへ来て、急にグラグラと左右へ三回ほどゆれながらガクンと急降下する。このホップとゆれ、これが誰もまねできない。投げた当人が、どう変化するのか、全く予想がつかないというのだから、捕手も捕るのが容易でない」
と書かれています。何だか想像を絶するような話ですね。ちなみに、杉下氏が通算200勝を達成したのは、1957年(昭和32年)10月23日、後楽園球場の巨人戦での完封勝利だったのですが、この時の敗戦投手は馬場正平投手、後のジャイアント馬場氏でした。
北別府、杉下両氏のご冥福をお祈りしたいと思います。
ラヴポールT
男性/42歳/茨城県/会社員
2023-06-17 12:16