夏のロマンチック案件
本部長、浜崎秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です
もうスッカリ昔話になりますが、大学初年度あろう事か親に授業料と仕送りを人質に取られ、進級の掛かる試験期間にも関わらず、1ヶ月間の交換留学でアメリカはテキサスに強制送還された時の思い出話です
寝耳に水の私はホームステイが全う出来る英語力なんて持ち合わせていませんでした
しかもステイ先は「この街に初めて日本人が来た!」って新聞に載るようなど田舎です
頼れる物は両手に抱えた和英と英和辞典
頭の中は英語→和訳→返答文→英訳を繰り返していました
そんな中、独りのパワフルな女の子と知り合いました
そのコとだけは何故か英語→英語で頭に届くと言うか、英訳・和訳のプロセスを全く意識せず会話が出来ました
自惚れでなければ、私の意思も通じていたと思います
そんな彼女がある夜ホームステイ先の家から私を連れ出して車を出してくれた事がありました
星座も分からないくらいデッカイ星だらけの満天の星空です
圧巻です
赤道に近いテキサスなのに夜はとても寒くて、でも寒さを感じないくらい感動していました
彼女は言います
ここは君の第二の故郷だ
この星を見に帰って来い
私は待っている
星空を背景に抱く彼女は神々しくさえ感じました
感動し過ぎてなんて答えたのかよく覚えていません
海ではないけど私の人生でも上位に来るロマンチックなシチュエーションでした
ごめんなさい
実力不足でそれ以来第2の故郷を訪れる事が出来ていません
おのぼり
男性/50歳/神奈川県/会社員
2023-07-17 15:59