もう亡くなってしまったのですが。
本部長、秘書、皆々様お疲れ様です。
周りのすごい人、私の祖父(じい)さんの話なんですが、おそらく日本でも数人しか体験したことがない経験をしたと昔話してくれました。
1945年3月10日、夜明けの東京。当時16才の町工場に勤めていた祖父さんは、ほとんど被害を受けなかった町で散歩をしてると、川の土手で長さ50cmほどの少し青みがかった灰色の六角形の筒を見つけました。そう、不発の焼夷弾です。それを拾って作業場に運び込み、なんと解体して遊んだたのこと。起爆装置を外し、金鋸でギコギコ本体を切断。中には白いガーゼに包まれた、琥珀色でネバネバの燃料が仕込まれていたそうです。「これが服や家に着いたら、どう頑張っても取れないや」と感心したと話してました。普段は温厚だった祖父さんの若気の至りと言いますか、ワイルドな一面が垣間見えました。不発弾が暴発しなくて良かった!暴発してたら私、この世にいませんから。笑
なみえる・あなーきー
男性/28歳/東京都/フリーランス
2023-07-27 16:49