ぞっとした案件
皆様お疲れ様です。
ゾッとした事というと。
印刷関連業に勤めていた時の話。本当はカラーだった雑誌の大きな表紙イラストが、発売時に誰にも気が付かれないまま、モノクロになっていた事件でしょうか。
初稿は間違いなくカラーで校正刷りまでされていたのに、下版時にイラストのデータが専門用語でインクの基本色のCMYKデータから光の三原色のRGBデータに差し替わっていたのに気が付かず、そのまま印刷用フィルムに出力。当時の出力機だとRGBデータはモノクロになってしまうのです。
そしてそのまま数千冊が印刷され店頭に並ぶことに。
これに気がついたのは雑誌のデザイナー。「ところで何でモノクロにしたんだっけ」と。そう、モノクロの方が雰囲気があると、誰も疑問に思わなかったのです。当のデザイナーも誰かの指示で変えたんだろうとしか思ってなかったと。
結果、次から気をつけてね、で済みましたが、普通は始末書では済まない案件。
場合によっては納品された書店に差し替え用の表紙シールを持っていって貼るとか、金額的なペナルティとか発生します。
注意一秒、怪我一生。
名無し修行中
男性/52歳/東京都/会社役員
2023-08-08 17:26