剛運案件

お疲れ様です。
案件ですが、学生時代に熱気球サークルに入っていました。新潟での合宿では実際の熱気球大会の審判助手として一般の選手の熱気球に乗るんですが、外国選手も多く参加してる大会で、毎年参加してる先輩から要注意のアメリカ人選手を密かに教えてもらっていました。熱気球の操縦が荒くて、毎年問題を起こしてる人ようです。
大会の前夜祭でビンゴ大会がありました。そこで当たったのはマグカップ。そのマグカップを提供していたのが例のアメリカ人でした。すごい怖い顔でマグカップ渡されて、18歳の僕はビクビクしていました。
翌日は大会本番、学生たちがそれぞれの気球に割り当てられ、なんと僕は例のアメリカ人の元へ行くことに。周りの仲間たちも気の毒そうな視線を送ってきます。ルールもうろ覚えだし、英語もタジタジだしで不安の中アメリカ人の気球に乗り込み1時間ほど空の旅。
けど終わってみると、僕らはすごい意気投合してました。昨日のマグカップのボーイだな、日本人はみんな親切でいいな、と実は陽気なアメリカンでした。仲良く地上に降りた僕らを先輩たちが驚いて見ていたのは愉快な気分でした。当たったのはマグカップだったけど、そのおかげである意味剛運でした！

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