横浜の初デート

１９歳の時の初デートは横浜でした。上京して半年目でやっと彼女ができて、
デート本を読みあさって横浜での初デートでした。関内駅で待ち合わせて中華街を抜けて
山下公園までブラブラ歩きながら、そっと僕の差し出した手に彼女がさりげなく手を繋いでくれた
時には嬉しさと同時に心臓がバクバクしてしまいました。前もってリサーチしていた横浜港が
良く見える展望レストランで彼女と食事をした時、フルコースを食べるのは初めてで、緊張で彼女との
会話も弾まず途切れがち、さらに
テーブルに並べられたたくさんのフォークやスプーン、どれから使っていいかわからずシャーベットを食べるスプーンでスープを
飲んでしまったり、ステーキを食べるときにはギシギシやりながら肉を切っていたら、勢い余って、肉が
宙を舞い、彼女の頭にナイスオンしてしまって気まずい雰囲気になったり、とにかく頭の中が真っ白。
昨日読みあさったデート本から思い起して
「あそこに見えるのが世界のお金持ちが世界１周をするクィーンエリザベス二世号だよ」と言ったら「あれは氷川丸でしょ」
と突っ込まれ、息消沈でした。結局その彼女とは２回目のデートはありませんでした

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