案件　オールナイトなダルマさん。

本部長、秘書、リスナー社員の皆様お疲れ様です。
オールなんて懐かしい響きですが、あれは今から14年前のことです。当時24歳だった私のお腹の中には、一つの生命が宿っていました。
やっと授かることができた生命だったので、職場の友人たちも一緒に喜んでくれました。
当時の私は、お台場の某アミューズメントパークで勤務をしとおり、職場の友人たちが私の懐妊祝いをしよう！と提案してくれました。
ですが、この友人たちは普通に遊ぶことが出来ないのです。笑
提案された内容は、〝妊婦がお台場で逃走中”というゲームでした。そう、妊婦の私は夜の23時から朝方5時まで、お台場全域を逃げ回るというハチャメチャなゲームでした。でも、それがすっごく楽しかったんです。男3人、女3人でお台場を逃走するゲームで、ハンター役から隠れている間、デックス東京ビーチから眺めたレインボーブリッジやフジテレビがすごく綺麗で、妊娠していることなんてすっかり忘れてしまいました。
妊婦したら、きっともう遊んでもらえないだろうなって思っていたのですが、みんなが変わらずに私へ接してくれて、はちゃめちゃだけど楽しいゲームを提案してくれたことに感謝の思いが湧いてきて...気づいたら涙が出ていました。
逃走中が終わり、最後はみんなでだるまさんが転んだをしようということになり、朝方5時の薄暗い海辺でダルマさんが転んだをしました。
私が、「だるまさんが転んだ！」と、振り返ると...なんか変なんです。5人のはずが...6人になっていました。
また同じように振り返ってみると..次は7人に...。
増えた2人は男性で、超イケイケのポーズ。
私は一瞬、鳥肌が立ちました。そして、私は気づいてしまいました。
なんと！その増えた人たちは...全く知らない人！
知らないイケメンの兄ちゃん2人が、「いやー、なんだか君たちを見ていたら楽しそうだなって思って混じっちゃいました！いいっすね！朝方のダルマさんが転んだ。最高っすね！」と言って去っていきました。妊婦が夜な夜な逃走中ゲームをしたり、朝方のお台場でダルマさんが転んだをしただなんて、きっと日本中を探しても私たちだけだと思います。こんなことができる仲間がいるなんて、最高な人生！そう思えたオールナイトでした。
ダルマさんが転んでも、妊婦は転ばずに遊びましたよ〜！笑

2