実は案件

皆々様お疲れ様です。

1990年代、国内線の飛行機で、
「ただ今から、NHKのニュースをご覧下さい」
という時間が有ったのをご存知でしょうか？
地上側のハードを準備したのは私です。
クラスごとに前方のスクリーンを一緒に見るスタイルだったあの頃、プログラムはカセットテープで提供されていました。
全国で飛んでいる飛行機に、放送すぐのニュースを流すために、各地の空港事務所に大量のカセットデッキを用意し、ニュースの時間に合わせて一斉に録画するようタイマーをセットしていました。
録画済みのテープを駐機中の飛行機に搭載して、ご覧頂いていたのです。
構造は簡単なのですが、大量のデッキを組み上げるのが大変でした。
機内でニュースを見るたびに、自分が手掛けた仕事を嬉しく思っていました。
今や一人一人にモニターがあり、衛星からのソフトを自由に見られるようになり、ノイズの入ったニュースは見られなくなりました。ちょっとさみしく思う自分が居ます。

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