欠けた月
たまにお世話になった人のことを思い出す。お別れの仕方は不完全だったし、後悔することも沢山ある。でも、今は何が正しかったのか、どうすれば良かったのか考えても意味がない事は分かっている。
その方自身がたぶん人との関わりが好きな人だったから、色々な人に愛される人だった。人気があって色々な人と話している姿に嫉妬みたいな感情を持つこともあった。嫉妬まではいかなくても胸がちょっと痛むような…。
でも、今ではそれだけ色々な人に愛されている人が自分のことを気にかけてくれていたことを嬉しく思う。
それに色々な人と話しているというのは特定の誰かを贔屓したりしないということでもあるし、自分が人間的に好きな人がそういう人で良かったと思う。
不完全なお別れだったけど、いつかは良い出会い・良い別れだったと静かな幸せを感じられるようになるだろうか。
真っ青な空
女性/25歳/東京都/サービス業
2023-10-04 20:49