禁断・訳あり恋愛案件
お疲れ様です
私は徒歩圏内の高校に通っていました。
近くに大きな公園があり、私のように徒歩通学の子達がよく集まっていました。
当時私はサッカーが好きだったので
サッカー部のA君とはよく喋りました。
A君には彼女がいる事も知っていました。
ある日A君から「夜中に家を抜け出して散歩しないか?」と言われました。
A君に彼女がいるのを知っているのに、
好奇心の方が勝って誘いに乗りました。
夜中の2時に迎えに来てもらい、
周辺の新興住宅地の街灯に沿ってただただ歩き、思い付いた他愛も無い事を喋りました。
真夜中の公園で遊んだり、
自販機でジュースを買って飲んだり、
誰とも会わない深夜は2人だけしか存在していないような不思議な高揚感と罪悪感がありました。
空が白くなり始めた頃、
そうっと家に帰りました。
その後も何度か2人きりで深夜の散歩をしました。
恋愛感情に似た気持ちも少なからずありましたが、彼は彼女とは別れないだろうという事が逆に私にとっては気がラクでした。
後にキリンジの『エイリアンズ』を聴いた時に、あやふやな関係のあの時の自分の姿のようで不思議な感覚を呼び覚ましてくれました。
ねじれた恋愛のような昔の話でした(//∇//)
かよよん
女性/58歳/神奈川県/専業主婦
2023-10-19 01:48