禁断のラブ案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆様、今週もお疲れ様です。
20年前の話です。
私が中学3年生のとき恋をしていたのは、10歳年上の25歳バンドマンでした。
当時趣味でバンド活動をしていて、子供ながらに背伸びをして大人と一緒に音楽を楽しんでいました。
同じバンドのギタリストの家に毎週通っているうちに、彼の大人らしい優しさと余裕と色気にすっかり恋をしてしまったのです。
彼の家までは電車で片道2時間。
彼に会うのを楽しみに毎週コトコトと電車に揺られて通いました。
ある日、思い切って彼に告白をしたのです。
しかし結果は大撃沈…。
「◯◯ちゃんの気持ちはとても嬉しいよ!でも未成年の子とそういう関係になるのは自分的に絶対許せないことだからごめんね。大人になったらもう一度気持ちを聞かせてね。」
と言われ、フラれた恥ずかしさと自分がまだ子供である現実にボロボロと涙が出ました…。
その数ヶ月後。
私の高校入学と共にバンドも解散し、彼の家に遊びに行くこともなくなりました。
大人になった今、告白を断ってくれた彼にはとても感謝しています。
あの時もし付き合っていたら、彼にも私の将来にも影響していたかもしれない。
子供扱いをしていたのではなく、むしろしっかりとした大人の対応で私を1人の女性として真剣に向き合ってくれていたことがようやくわかりました。
こんな時代だからこそ、大人の男性として毅然とした行動をしてくれた彼を尊敬しています。
今ごろきっとどこかで素敵なおじ様になっているのだろうなぁと思うと、ちょっぴり胸がくすぐったくなる禁断の恋でした。
りえむ
女性/36歳/東京都/パート
2023-10-19 16:50