LOVE2023 禁断・訳アリ恋愛 収穫祭!
本部長、秘書、みなみなさま、お疲れ様です。
今年、独身の高齢の叔母が人間ドックで癌が見つかった時の話です。
病院から電話があり、告知を受ける際に身内の人について来てもらうように、と姪の私が一緒に行きました。
初めは30歳位の若い先生が色々細かく説明してくださり、最後の方に同じチームのトップの40代らしき童顔の先生が、診察室にいらっしゃいました。
緊張をほぐす為なのか、明るくてかなり砕けたような口調や態度でした。
「初期の典型的なものだから心配ないですよ」
などと仰って、1分程挨拶を済まされて退室の際、奥のドアて立ち止まって言いました。
「かわいい姪御さんですね!」
え?聞き違い?こんな所でいう言葉じゃないし…と思ったけど、かなりフレンドリーに感じてしまっていたせいか
「いえ、ただの50過ぎのおばさんです」
と私も答えてしまいました。
なんて軽いんだろう…
私も大学病院で勤務していた経験から、外科医は軽い人が多いのは充分知っていました。
こんな年上のおばさんつかまえて、自分の職場の診察室で、しかも初診の癌患者や他の医師や看護師と同僚が目の前にいるのに、患者の身内に対していきなり放つ言葉ではない、みんなに言える人だろう、変な人、などと思いながらも、普段かわいいなんて言葉を聞くこともなくなってしまい、聞いた瞬間から心が波立ってしまう自分がいました。
チョロい私…
叔母はずっと独身だったこともあり、私が既婚者であるにも関わらず少しはしゃいでいたり、私への好意的な言葉から自分の治療など色々優位に働くのではないかという打算も少し感じたりしました。
しばらく忘れていたドキドキを味わうかのように、家族への罪悪感や背徳感を味わいながら、何度か病院へ行きました。
彼が何者なのかネットで調べていたら、なんと私が勤めていた大学を卒業した医師!
在職中にも出逢っていたら運命?
叔母も心細いだろうと思い、退院までは付き添いましたが、アバンチュールに溺れた場合、不倫の代償はとても大きく償えないし、こどもを傷付けるつもりも手放なすつもりもない…
退院までは付き添いましたが、万が一始まっては感情を抑えられなくなるかもしれないと距離を置くことにしました。
思い出すと今も心拍数が上がります。
シャイな社員
女性/53歳/神奈川県/専業主婦
2023-10-19 18:45