今日の鼻歌
【 I Saw Her Standing There / ザ・ビートルズ 】
中2の時、友達の家に行くとノリの良いロックンロールが流れていて「これ誰?」と聴くと『ビートルズ』だと言う。それは『I Saw Her Standing There』という曲だったのだが「そっか、これが有名なビートルズか」と、その日からしばらくビートルズを聴いた。
すでに解散から10年がすぎてましたが(笑)
いわゆる『レノン=マッカートニー論争』では、明らかにレノン派。ポールが稀代のメロディーメイカーであるのは間違いないけど、彼のスタイルはポップすぎて、どこか『いい子ちゃん』に感じる。
荒々しいロカビリーで『シャウト』する、どこか『リヴァプールの不良』のようなジョンの方が好き。
しかし。
最初の出会いから、わずか2ヶ月後にジョンは熱狂的なファンによる凶弾に撃たれて この世を去る。享年40歳。
九段下で行われた日本のファンクラブの追悼集会に参加した。解散後のソロアルバムも良く聴いた。そして彼が愛用していた丸メガネが好きで『ジョン・レノンの丸メガネ専門店』として有名な大井町のハヤシ眼鏡店でメガネを作ったこともある。
自分にとって『ジョン・レノン』とはそういう人である。
さてさて、
例の新曲「Now And Then」ですが。
僕には所詮『没トラックだなぁ』という印象しかなかった。
誰得なのか、たまに未発表曲とやらがリリースされることもありますが、没トラックにはボツになるだけの理由が当時のビートルズ自身にはあったはずだ。
美しい曲だし、ジョンの声には惹かれるけれど、音楽は現役ならではの意志や覇気、息吹が大切。没トラックにはやはりそれがない。「良かった」と感じるのは人それぞれだけど、僕は少なくとも60年前の『I Saw Her Standing There』と同じように良いとは感じなかった。
むしろ「ジョン自身が渾身の力で制作する新作が出ることは二度とない」という事実がクローズアップされただけだ。
とても淋しい。
こんなプロモーションより、たとえば『閃光ライオット』などで光り輝く新人をみんなでサポートしたほうが、音楽の未来のためだと思うのだが。。。
コーギーモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2023-11-11 02:04