案件
みなさんお疲れ様です。
私は大分県の出身で、小学生のときに放送委員をしていました。放送委員の役割は給食時間に楽しい放送を流すことでした。
私の学校には、一年に一回だけ投票給食デーがあったのですが、それは全生徒の投票から選ばれたものだけがメニューになる日。
その特別な日の放送当番に当たった私。
しかも、そのメニューに対して校長先生のインタビューも行うというスペシャル放送の日だったのです。全生徒から選ばれたメニューは揚げパン、茎わかめの炒め煮、カニグラタンというメニューでした。校長先生に、「先生、揚げパンがダントツで一位だったみたいです。この結果を見て、校長先生はどう思われますか?」とインタビューをしました。
すると、校長先生は...「揚げパン...みなさんはなぜ揚げパンというか知っていますか?」とマイクに向かって話し始めました。「揚げパンは、あなたにあげる!っていうパンではないのです。揚げパンは、いえーい!というアゲアゲなパンではないのです。」と、校長先生は淡々と意味不明なことを話し始めました。すると校長先生は、「揚げパンは、揚げたパンなのです!」と、大きな声で言い切りました。
その発言後、5秒ぐらい間が空いてしまいました。私は放送委員として、なんとか盛り上げなければいけない!というプレッシャーに襲われました。
揚げたパンなのです、揚げた、パンなのです...?
それに対してなんて返せばいいのか分からないまま、私が先生に言った言葉は、「やはり校長先生は物知りですね!」でした...。
揚げパンは、揚げた、パン...。
今だに、あの時なんて返せば面白かったのか...
分かりません。
揚げた、パン。
ゴリサ
女性/39歳/東京都/会社員
2023-11-16 18:55