正しいインフレ
イタリアのジェラートは美味しい。
特に真価を発揮するのは果物やナッツのジェラート。
何せリンゴやアプリコットなどの果物類、ヘーゼルナッツやピスタチオなどのナッツ類が信じられないくらい安い。
オレンジが20個パンパンに入って¥300くらいで売っていたりするから、ふんだんに投入できる。果汁○○%で、あとは香料や甘味料でツジツマを合わせるといった必要がない。
それは一般家庭においても同じ。
そのかわり形は不揃いだし、質の悪いものやゴミなども自分で選別しなければいけないけど、手間やロスを補ってあまりある安さ。
実にうらやましいが、それはお国柄である。
そして、そのしわ寄せは一次産業にいく。
農家や市場の人々は貧乏する。
日本でも一次産業は厳しいけれど、中でも養鶏と畜産・酪農が特に酷いです。
卵も牛乳も今までが安すぎた。
牛は群れの動物。群の中に仔牛がいると妊娠出産していないメスも反応して、乳が出るように作用する。もしも母牛が死んでも仔牛を育てられるように。だから群では乳が余る。1頭あたり20リットルくらいの乳は人間がもらっても良い。
それを改良して50リットルくらい出せる品種牛を開発した。さらに遺伝子操作までして80リットル出せる牛をクローンで生み出した。
そうまでして、増産増産をして価格も下げてきたのに「最近は牛乳を飲まない子が増えた」と値崩れをおこし、作れば作るほど赤字という状態。「せめて販売費用だけでも削らねば」と、絞った乳をそのまま排水口に捨てている。
政治か、条例か、組合か、
それとも我々、消費者か、
どこかが、あるいはすべてが、
おかしくなっている。
乳製品の値段は前々からもっと上がるべきだし、給食などでももっと流通すべき。
卵もしかり。お米もしかり。安すぎだろ。
とある女優さんが「卵が300円になったら私は買いません!」とXにポストしたらしいが、自分は卵は400円でもフェアトレードだと思います。
コーギーモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2023-11-26 14:56