幸せの元はお金じゃない

先日祖父が亡くなりました。
もともと裕福な家庭の長男で、大事にされて育ちました。仕事でもそれなりに昇進し、若い時も、老後も、お金に困ることはありませんでした。しかし、お金があるがゆえに「お金を貸して欲しい」という人が祖父の周りにはいました。祖父は情に厚い方でした。しかし、相手を信用し、お金を貸す・借金の保証人になった結果、家族内は冷えきってしまいました。おじいちゃんはお金を返しきる前に、病気で認知症を患いました。おじいちゃんの借金関係の処理は、おじいちゃんの子供である私の父が引き受けました。言葉では表せないほど大変なことでしたし、私の両親はいつも喧嘩をしていました。母は父の実家が大嫌いだと、泣いていました。私は、お金は人を幸せにしてくれるものかもしれないけれど、人を汚くするものでもあります。本当の幸せは、家族みんなが健康で、笑顔で、仲良く暮らしていけることだと思います。その幸せに、お金の有無は関係ありません。お金が少なくても、仲のいい家族はいます。私は祖父母と、両親、兄妹…みんなが笑顔で過ごせる時間が欲しかったです。祖父が亡くなって、幸せって何だろう…生きるって何だろう…そんなことを考えるようになりました。

0