断捨離案件

お疲れ様です。
私には捨てられない手紙があります。

少し暗い話になりますが、私は小学5年生の頃、同じクラスの女子数名からイジメを受けていました。
相談を重ねた結果、担任の先生、私、相手女子達との話し合いの場が実現しイジメは終わり、翌日相手側の子達から「ごめんね」と手紙を受け取りました。
更に後日また別の手紙を受け取りました。
ただ当時の私はどうしても許す事ができず、その手紙も「どうせ嘘ばっかり」と一度読んだきり返事もせず、結局その数週間後に私が転校をした事で以降その子達と会う事はありませんでした。
転校の際、クラスメイト1人1枚ずつのメッセージをいただいたのですが、イジメていた子達からの手紙は他の子達の物とは比べようのない位に沢山のイラストと長文メッセージが書かれており、一目見ただけでも時間をかけて書いていた事が分かるものでした。
最初に受け取った手紙にも、何枚も便箋が入っており全てにびっしりとメッセージとイラスト、更には可愛らしいデコレーションが至る所に施されていました。

受け取った当時「こんなの要らない、見たくない」と全部纏めて袋に乱雑に詰め、押入れに突っ込んで放置していたのですが、あれから十数年経った今、押入れの整理をしていた時にその手紙を見つけ、改めて読んだ事で当時の自分の器の小ささや視野の狭さを痛感しました。
相手の誠意をしっかりと受け取ろうとせず、目を逸らして逃げた自分の卑怯さに対する戒めと、相手の子達への償いとして、この手紙はこれからも残しておこうと思います。

Yちゃん、Aちゃん。
あの時許す事ができなくてごめんなさい。
お手紙ありがとうございました。
これからもずっと大切にします。

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