良い人
最近は、元ヤン同士の喧嘩みたいな格闘技があるみたいですね。
競技の内容は知りません。
チラッと動画サイトで流れて来ちゃったんですけど、わざと荒れるように仕組まれた記者会見とか。罵り合いが放送されたりして、あまりいいもんじゃないですね。
民放って、こんなコンテンツしかないんでしょうか……
昔、子供の頃『ラッシャー木村さん』っていうプロレスラーがいたんです。
アントニオ猪木の新日本プロレスや、ジャイアント馬場の全日本プロレスに並ぶ『 国際プロレス 』という団体の絶対的エース。「金網デスマッチの鬼」「闘犬」などと恐れられていました。
ところが国際プロレスが倒産してしまい団体は解散を余儀なくされ、ラッシャー木村さんはアニマル浜口・寺西勇という二人の若手を連れ『国際軍団』を結成。闘う場所を求めて、アントニオ猪木の新日本プロレスに飛び入りで殴り込みをかけます。
ちなみにアニマル浜口さんは、あの「気合いだ!気合いだ!」のアニマルさんです。
今はなき、田園コロシアムの特設会場で、アントニオ猪木のメインイベントをブチ壊すように、リングに乱入。
罵声も飛び交う中、殺気立つリング内。
とりあえず、解散の憂き目にあった国際軍団の話も聞いてやろうじゃないか、とアントニオ猪木の指示でラッシャーさんにマイクが渡され、その第一声。
「あ、皆さん こんばんは。ラッシャー木村です」
会場全体がコケました(笑)
当時の新日本プロレスは超人気団体。毎週、金曜20時のゴールデンタイム。視聴率は15%を下らない頃でしたから全国約1800万世帯が一斉にコケたことになります。
思わず「ラッシャーはいい人なんだな」ということがバレてしまったという。伝説の「こんばんは事件」
ラッシャーさんからマイクを継いだアニマルさんが煽りで盛り返し「猪木の首は俺達が取る!」と叩きつけて盛り返したものの、時すでに遅し。
控室に戻ったアニマルさんは「おっ父!『こんばんは』じゃねぇだろ!」と問いただすと、ラッシャーさんは「なんで?! 最初は挨拶だろ!」と。
ね、いい話でしょう(笑)
元ヤンキーの兄ちゃん達も見習ってもらいたい。
コーギーモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2023-12-23 16:51