合格者・・・、私だけ。
本部長、浜崎・・・、じゃなくて山崎秘書代理、皆々様、お疲れ様です。
私は訳あって、高3の夏に全日制の工業高校を中退しました。
そして翌年の3月、定時制高校の編入試験を受けました。
受験生が気にする偏差値って、実は全日制高校にしかない基準で、
定時制高校にはありません。しかも、編入試験は自校作成、一般入試と
違いその学校独自の試験問題になります。
私は工業高校で学んでいたので、工業科の科目を学ぶ分、普通教科を
学ぶ機会がありませんでした。
偏差値や過去の問題がないので、どこを勉強すればいいか全く分からず、
山を張っても仕方ないので全く勉強しませんでした。
試験当日、国語、数学、英語が1冊にまとまった問題集が配られ、いざ開くと
不等式の問題が現れました。先述の通り、私が学んで来なかった範囲です。
私は左端の席でしたが前後ろ右からペンが走る音が聞こえ、「みんなすごいなぁ。
ちゃんと勉強してるんだぁ」って思った記憶があります。
不等式以外の問題は一応解き終え試験終了。
即日発表でしたので、一回帰宅して2時間後に見に行きました。
遠目から見て、数字が1つしかないのが見えました。
「8人受けて合格者1人だけかよ・・・」と思いながら近づくと、
それは私の番号でした。
「あのペンの音は何だったんだ?幻聴か?」と思いつつ入学の手続き
をして帰ってきました。
確かに応用問題は解けた方がいいかもしれませんが、基礎をしっかりと
学んでおくことで、大抵のことは何とかなるんだなって改めて実感しました。
基礎は日々の積み重ね。試験は過去の自分を振り返ることなので、
過去の自分を信じて上げるのが一番だと思います。
あ、「不等式は基礎だ」ってツッコミはなしでお願いします。
なみえる・あなーきー
男性/28歳/東京都/フリーランス
2024-01-09 17:40