夏のコンクール

初投稿です…！
いつも楽しく拝聴しております。

今から20年程前、工業高校に入学した私は
友人に誘われ、吹奏楽部に見学に行きました。
部活をしながらバイトをしたかった私は、先輩に「両立できるよ」と、絆されまんまと入部。
現実は朝から晩までの練習がほぼ毎日続き、バイトどころではありませんでしたが、初めて吹くクラリネットの魅力にハマり、気付けば誰よりも練習していました。
厳しい暑さと練習が続く、入部後初めての夏のコンクール、私達は見事、優秀賞を取ることができました。
会場から学校に戻っても興奮冷めやらぬ私達は、熱心に指揮をしてくれたOBの先生を高々と胴上げしました。
月日は流れ、高校卒業後、音楽学校に入学し、フリーランスとしてプロ活動を始めた私はOBの先生を引き継ぎ、母校の部活で指揮を振る事になりました。
そしてまた訪れた夏のコンクールの結果は、“優秀賞”には一歩及ばず、“優良賞”を頂くことができました。
ふがいない結果にも関わらず、学生達は私を胴上げしてくれました。
胴上げと聴いて20年前の記憶が蘇りました。

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