初めてのアルバイト案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆さま、お疲れ様です。
私が20代の頃。Wワークをしたくて、初めて夜のバイトを経験したのは、母のOL時代の先輩が脱サラして始めたという飲み屋さんで、ひと昔前に流行ったと聞く『お座敷スナック』でした。
お店は、繁華街より少し奥まった所にある古い小さな平屋の一軒家。
6畳と4畳半を繋げた室内は、毛足が長めの赤いジュータンが敷かれ、ガラスのローテーブルが並び、紺色のベロア地のお座布団と壁側には背もたれが置かれています。
五月みどり似のママと強面のマスターと女の子が1〜2人いて、一見さんはお断りでした。
お店は『お座敷』なので、お客様にはもちろん玄関で靴を脱いでもらいます。
私はお客様の靴を靴箱へしまい、正座で座わり、お酒を作ったり喋ったり歌ったりがお仕事。
時々閉店までいると、ママ達と、仲良い常連さんと、皆で飲みに行ったりもして楽しかったのですが、私は昼の仕事を変える事を切っ掛けに辞めることに。
お客様はサラリーマンやフリーランスの方から大きな会社のトップもいれば、大学の先生方やご夫婦がいらしたり、時には私の母も仕事仲間と来たり。
客層の幅が広くて、アットホームでレトロな異空間は、とても印象深くて良い思い出になっています。
今ではママも引退して、趣味を楽しんでいるそうです。
れまる
女性/51歳/東京都/パート
2024-03-06 12:13