社員掲示板

本日の案件

本部長、秘書、社員の皆様おつかれさまです。
私の初めてのアルバイトは、大学生の時におこなった中学生の家庭教師です。そのバイトを始めた時に起こった出来事がとても印象的でしたので、今でも鮮明に覚えています。
実際に家庭に出向いて勉強を教える前に、生徒が書いた自己紹介シートのようなものを受け取り、そこには生徒が興味のあることや、どんな勉強が得意か苦手かなどが書かれていました。その中の項目で、生徒が周りから呼ばれているニックネームというものがあったのですが、そこに書かれていた言葉はなんと、「死神」でした。
初めての訪問日、ニックネームが「死神」って一体どんな生徒なんだろう、ちゃんとやっていけるだろうかと不安を抱えて家に着きました。ここが「死神の館」かと思いながらインターホンを鳴らすと、まず出てきたのはお父さん、でもこの人は本当は死神のお父さんなんだよな、と自分の頭の中は完全に妄想でいっぱい。
その後に出てきた生徒は、見た目も中身ももちろん普通の生徒なんですが、私の頭の中で彼の存在はもう完全に死神になっており、なんで自分は死神に勉強教えてるんだろう、とか考えながら過ごしました。
その後、半年ぐらいそちらに通って勉強を教えましたが、結局ニックネーム死神の件には怖くて触れられませんでした。また、お父さんがいつもお茶やお菓子を出してくれるのですが、怖くてなかなか手がつけられませんでした。
今振り返ると、そんなことで妄想を膨らませるなんて、自分もある意味純粋だったのかなぁなんて思います。

やさいため

男性/42歳/千葉県/会社員
2024-03-06 15:13

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