あの日を境に決めたこと
震災が起こったこの頃は、ちょうど将来の進路をどうしようかと悩んでいた時で「なんとなく安定してそうな公務員かなあ。」なんてぼんやり考えていました。
そんな中、地震や津波が起こり、テレビで流れてくる映像をみて、懸命に動いている街の職員さんを見たとき、進路は生まれ育った地域の公務員を目指そうと決めました。
お陰様で希望通りに故郷である北海道の役場職員になれました。その後、在職中に胆振日高東部地震が発生し、全道が停電する事態になったり、時には大雨警報で役場全体が慌ただしかったりと、自然災害に翻弄される事は度々ありました。
しかし、そういう非常事態に頼りになるのは重い資材を運べる男手なのだなと実感もしました。そして当たり前のことですが、役場の職員にさえなれば街を守れるというわけでもないんですよね。学生の頃の私はそこが甘かったと思います。
色々あって、来月からは再度地域の公務員として働き始めます。この決心を強めたのは能登半島地震でしたが、今回はもっと積極的に地域を守るために私に何ができるのか行政はどんな防災ができるかと意識して仕事をしていくつもりです。
グルナッシュ
女性/35歳/北海道/公務員
2024-03-10 20:31