「あのヘルプに感謝案件〜助けていただきありがとうございます〜」
みなさまお疲れ様です。
大学生時代、私は、満員電車に揺られて通学していました。
電車のドア付近に立って乗っていると、各駅に到着する度に、乗ってくる方々のために、一旦降りるという暗黙の風習がありますよね。
この日ドア付近に立っていた私は、この風習に身をゆだねながら目的の駅に向かっていました。
とある駅で、事件は起きました。
やはり一旦降りた私は、混雑に紛れて、外の列の最後尾に着くことになってしまいました。が、なんと、私が再度乗る前に、ドアが閉まり始めているではありませんか!
「ちょっと待ったー!」
駆け込み乗車はしたくないけど、私はもともと乗っていたのだ!と、心の中で叫びながら強引に乗り込んだところ、片足の先っぽが挟まれ、そのままばったーん!と、派手に車内で前方に倒れました。
どうやらワンマン運転の電車だったようで、運転手さんは私の足が挟まっていることに気づかずに、そのまま動き出したのです!ヘルプミー!
どうにも抜けずに困っていると、そこへ現れたスーパーヒーロー。2人のサラリーマンとおぼしき男性が、お互い初対面で、「せーの!」と声を掛け合い、両側のドアを人力でこじ開けてくださったのです。
おかげで、私の足だけ抜けて、ドアは完全に閉じ、電車は何事もなく走っていました。
あのときのおふたり、本当にありがとうございました!
その後は、どんな状況でも、「無理なご乗車」はやめています。
えもうる
女性/36歳/東京都/会社員
2024-04-04 07:55