ありがとうを言えなかったヘルプ案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆さんおつかれさまです。
高校生の時。重い生理痛で学校を早退し、なんとか自力で帰ろうと駅まで辿り着いたものの、そこで動けなくなってしまったことがありました。家族に迎えを頼み、駅前のベンチでお腹を抑えながら横になっていると、頭上から「大丈夫ですか?」という声が。
履いていた革靴と、ズボンの裾を見て、スーツを着た男性ということは分かりましたが、痛みで余裕のなかった私は「お腹が痛くて…迎えを待ってるんです」というのが精一杯でした。するとその男性は、サッと私のお腹の上にスーツのジャケットをかけてくれて、迎えが来るまで私の隣にただじっと座っていてくれたのです。
思春期の女子高生だった私は、とてもありがたく感じつつも、恥ずかしいのと申し訳ないのとで、最後までその男性の顔を見ることができませんでした。迎えに来た家族に聞いても、男性は私が車に乗ったのを見届け、そのまま名乗らず去って行ってしまい、顔もよく見れなかったとのこと。まともなお礼も言えなかったのが心残りなのですが、今でもあの時かけてもらったジャケットの温かさを思い出して、心も温かくなるヘルプです。
おすましペンギン
女性/32歳/東京都/会社員
2024-04-04 18:13