助けてもらった案件
まだ娘が1歳くらいの頃です。
A型ベビーカーという、赤ちゃんを寝かせられる大きめのベビーカーを押して電車に乗りました。
その日は日曜日で少し混んでいた車内。
気付かぬ間にベビーカーで押してしまっていたのか男性から「邪魔だ」とベビーカーを蹴られて、震えるくらい怖いおもいをしました。
10分ほどの電車内での時間が地獄のように長く感じ、ようやく最寄駅で降りる時
「大丈夫?ひどいね、あんなの気にしなくて良いからね」と女性が声をかけてくれました。
わたしは、その優しさに涙が止まらずしばらく立ち止まってしまいました。
普段は知らない人からも助けられてばかりで、幸せなことに、ほとんど嫌な思いをせずに育児をしてきていました。世の中は優しい人がたくさんいるんだと気付かせてくれていた育児の日々に、たった一度のその経験がとてもつらかったです。もしかしたらあのたった一度のことで、もう出かけるのが怖くなっていたかもしれません。
けど、そこで声をすぐかけてもらったことで、こちらが悪かった点もあると思いますが、あの男性ももしかしたらたまたま何か機嫌が悪かったのかもしれない、だからあんな行動になってしまっただけなのかもしれない、と気持ちを切り替えて帰ることができました。
突然のことで、あの時声をかけてサッといなくなってしまった女性へちゃんとありがとうございますといえてないかもしれない。けど、本当にありがとうございました。このさきずっとずっと、良いことがありますように。
そしてわたしもこれからもっと周りに目を配って、ちょっとでも人に優しくできる人間になりたいと思っています。
自分の名前がだいすき
女性/33歳/東京都/専業主婦
2024-04-04 18:43