今日の案件。メエエ鉛筆 希望
中学2年。私はテニス部。練習で、よく道場の壁に向かって、壁打ちの練習をしました。道場の上の方には、小さな窓があり、そこにボールを打ち込んでしまった時は、道場の玄関に走って行き、中で練習している剣道部か柔道部の部員にボールを持ってきてもらう事になっていました。
当時、道場は女子禁制。今ではあり得ませんね。
私が恋心を抱いていた一つ上の先輩は、剣道部の主将。
ボールを入れてしまった時は、先輩が持ってきてくれないかなあと、もう、ドキドキ(笑)
さて、9月体育祭。先輩は、4組あるうちの 紫組の応援団長。
もう、練習が嬉しくて嬉しくて。
そんな ときめいた体育祭も終わり、意を決して、「はちまき、下さい」と言いに行きました。
帰ってきた答えが「僕も欲しいんだけど」
本部長、秘書、これをどう思われますか?
私としては『これは大事な はちまきだから、僕のもの。君にはあげないという意味だ。振られた〜』と思って、涙目で、友達の所に走って戻りました。
友達は、「それは両思いって事だよ。もう一回行っておいで」と背中を押してくれたけど、もう、足がすくんで、それっきりになってしまいました。
体育祭が終わると、三年生は、部活も引退。
部活のない雨の日、私は、校門で、あたかも友達を待っているフリをして、先輩を一目見ようと傘に隠れてジッと立っていました。
私の儚い恋。もしも、もしも両思いだとしたら、私の人生、変わっていたのかな。ちなみに、先輩は、宝石店の息子。30代の時に、当時住んでいた所に戻る事があって、チラッと見たら、堂々とした店長さんになっていました。
私の旦那は、酔っ払って帰ってくると、もう訳わかりません(笑)しょうがないなあ。
五十歩ヤッホ
女性/63歳/千葉県/自営・自由業
2024-04-24 08:50