本日の案件

本部長、秘書、社員の皆さん、今日もお疲れ様です。
30年ほど前の、アメリカに留学していた学生時代のことです。
付き合っていたアメリカ人の彼女を置いて、夏休みは日本に一時帰国することになりました。
実家に帰った翌日、彼女からエアメールが届くではありませんか。
遡って考えると、彼女といっときの別れを惜しむ数日前に投函した計算になります。
「何が書いてあるのかな？」と思って封を開けると、「別れてください」との内容でした。
彼女が笑顔でバイバイしてくれたのは気丈な微笑みではなく、すでに別れを決めていた清々しさからの表情だったのかと思うと、絶望の淵に立たされたような気分になったことを覚えています。
ビデオチャットもなく国際電話も高額な時代は、恋愛についても不便でしたね。

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