佐藤君の失敗

　私には心の優しい佐藤君という友達がいます。その佐藤君の家に犬が迷い込んできたので、優しい佐藤君は自分がナウシカになったようにその犬の頭をなで、冷蔵庫からソーセージを出して犬に何本か食べさせていました。お腹をすかせた犬は佐藤君が持っていたソーセージを全て食べ、佐藤君はぺろぺろと手のひらを舐める犬を可愛がっていましたが、犬は佐藤君の親指をガブっとソーセージと間違えて噛んでしまい、噛まれた佐藤君はその犬の頭を引っぱたきました。血だらけになった佐藤君は何針か縫う羽目に。さらに野良犬なので、狂犬病予防の注射を尻に打たれる始末。病院から帰ってきた佐藤君はまだウロウロしている野良犬を保健所に連れてってもらおうと電話連絡し、約20分後に保健所の人に連れて行かれ一安心。
しかし隣の家の人が、何かを探しているので声をかけたら、「うちの犬を知りませんか？首輪を抜けて脱走するんですよ。」と。
「誰かが保健所に通報したのか、さっき連れて行かれましたよ。」とシラを切る佐藤君。
隣の飼い主は慌てて保健所に行ったそうです。

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