本日の案件
スカロケ関係者の皆様、おつかれさまです。
かなり昔の話になりますが、私は少し行き詰まってしまった時期がありました。
そして、なぜか最後は笑って終わりにしたいと思い、当時の有り金を握りしめ、大阪へ吉本新喜劇を見に行きました。
新幹線に乗り、新喜劇の舞台のチケットまでは買えたのですが、その時点で手元の残金はわずか30円。
おなかが空いたものの、飲み物も食べ物も買えず、私は劇場近くのお弁当屋さんで売ってたお弁当をただぼうっと見つめていました。
すると、「これ食べや」と言って、そのお弁当とお茶を知らないおじいさんが、私に差し出してくれました。
そして、「辛気臭い顔なんかせんと、これ食べて笑ったらどうや」とだけ言って、おじいさんは劇場の中に入っていきました。
私はそのお弁当をありがたくほおばりました。ほおばりながら、次から次へと私の頬を涙が伝うのを感じました。
そして、私は新喜劇の舞台を見ながら笑い、笑いながらまたボロボロと涙を流していました。
これが、人生の最後だと思って大阪に来ましたが、大阪で人の優しさや真心に触れ、そして心から笑う楽しさを味わい、私はどうにか踏みとどまる事ができました。
あの時、私にお弁当とお茶をくれたおじいさんが、今どうしておられるかは分かりませんが、私に笑う事の尊さを教えてくださった人生の師匠を、私は一生忘れません。
【リクエスト曲】
笑えれば/ウルフルズ
にょぺやまさん
男性/56歳/千葉県/会社員
2024-06-18 17:22