「ヒリヒリドキドキ!案件〜仕事で味わった一番のスリル!〜」
若い頃、歯科技工士として働いていた時のことです。
歯の色は、基本色だけで20種類くらいあって
天然なので個人差も多く微妙に色合いが異なって
ひとりひとりの色を再現する苦労がありました。
歯科医師から「この色で作って」という
指示書に従い、作るのですが指示書では
表現しきれない患者さんがいました。
歯の着色にステインと呼ばれる薬品を
使うのですが、その色味がなく、再現しようと
似たような色を混ぜて作りましたが
「色が違う」と再作成の指示。
2回目、再度、配合して作成。改善されているけど色味が違うと
医師に呼び出され、診察台の患者さんの口腔内を
直に見て、色味を確認する羽目になり
もう、後がない状況に追い込まれました。
3回目、配合に配合を重ねて
ドキドキしながら診察に立ち会いました。
患者さんに試着した際、先生が、私に向かって
小さくOKサインを見せてくれた時、
私は、診察室の隅で心の中で
大きなガッツポーズをしました。
今、思えば、色を出すために必要なステインが
なかった訳だから買ってもらえば
簡単に済んだことなのに
「今ある材料で…なんとか対応しなきゃ」と
がんばり過ぎていましたね(^^;)
ちーたん♥
女性/57歳/東京都/パート
2024-06-25 12:44