夏休みの大人の工作
経済新聞の電子版で紹介されていたtettou771さん。その作品がツボにはまって、一般販売を切に願ってやみません。
紹介作品その1∶AIうそにっき
おもちゃのようなカメラで撮った写真をもとに、AIが絵日記を書く装置。シャッターを切ると、プリンターから書き上げられた《絵日記》が出力されます。小2レベルの絵と《たどたどしい手書きひらがな》の文がまさしく『THE 夏休みの宿題』感を満載。
小学生の頃、夏休みに必ず出された宿題《毎日の絵日記》は、本当に苦行でした。町工場に囲まれた安普請のアパートで育ったので、周りはコンクリートだらけ。遊ぶ場所と言ったらアスファルで舗装された道路しかなく、貧乏だからお出かけする余裕も無い。唯一の娯楽は、学校の開放プールと商店街の夏祭り。もちろんクーラーなんか無いので、暑い日は無理矢理に昼寝をするか、タライで行水するか。代わり映えのない毎日で、書くネタがない。そんなことも懐かしく思いだしてしまいました。
紹介作品その2∶からくりフィーダー
家の中のあらゆる扉を開け、ついには未開封の段ボールまで開けられるようになった愛猫の為に、その能力を最大限に伸ばすべく作ったマシン。
からくりを解くと「おやつ」が出てくる仕組み。試行錯誤してもおやつが出ないと、“故障ニャー”とないて飼い主にチェックを求めるまでになったそうな。
私もこれまで5匹の猫を飼って来ましたが(現在うち3匹が健在)、確かに猫は年を経る毎に賢さを増します。自分(=ネコ)がしたい事を何度かやって見せ、私がその行動を覚えた頃を見計らい、なき声や目線と尻尾の動きだけで、私を誘導し自分の願望を実現させます。『扉を開けて』『ベランダに出たい』『猫ベッドを日向に移動させて』などなど。「自分で出来るやん、やりなよ!」と言うと、切なげな眼で見上げてくるので、私は下僕と化しています。
照会作品その3∶ブラジルにつながっている穴
のぞき込むと、反対側のブラジルの景色が見える装置。2本の脚立を使って宙吊りにした半球体に頭を突っ込んでのぞいている人の写真が一緒に掲載されていました。ゆくゆくは、リアルタイムでブラジルの景色を投影したい、そうです。
だから何だ? と、思うような物を最新の技術を使って作っているヒトを見るとワクワクします。
豆乃花
女性/55歳/東京都/自営・自由業
2024-08-31 22:21