案件
おつかれさまです。
小学生の頃、
3つ上の兄はいろんな遊びを考えるのが得意でいつも私を楽しませてくれました。
そのなかでもいちばん賢いなぁと思いだすのが、
オリジナルの「手話」を作ったことです。
兄妹で親に隠れてコソコソ内緒話をしたいお年頃だったんだと思います。
自分たちだけがわかる言葉を使えばいいんだとひらめいた兄は、ひらがな50音の1文字ずつに手や指を用いてポーズを考え、絵が描ける私に記録させ、覚えるように命じました。
ちなみに、すべて兄の思いつきのポーズなのでなんの関連性もなく(たとえば「し」なら「し」の形のように指を曲げるというわけでもなく)、習得するのにえらい苦労しました。
わたし作の一覧表を見ながらひたすら暗記したあとは、意外と会話ができたのをよく覚えています。
「お、や、つ、も、っ、て、き、て」など、
1文字ずつの手話なので会話スピードが遅いというデメリットはあるものの、親がいる前でも正々堂々と2人で内緒話ができるゾクゾク感が面白かったです。
せっかく覚えたオリジナルの手話も今ではすっかり忘れてしまいましたが、そんな発想力豊かな兄は立派な大学を出て、開発の仕事をやっています。
かわらそバナナ
女性/34歳/東京都/会社員
2024-09-03 12:56