わたしの母
母は71歳の高齢者です。
20年前、母は50歳を過ぎて間も無く、高血圧などの前触れもなく、突然の脳出血で倒れ、若くして右半身麻痺となりました。
数時間前まで自由に動かしていた自分の手足が動かない。出かけたい場所も、いつか見る孫のお世話も、母にとってやりたいことはまだまだたくさんあったはずです。
半年めいっぱいリハビリをして、室内なら杖や手すりにつかまり歩けるようになりました。右手は全く動きませんが、大好きなおしゃべりはほぼ困難なくできることが、本人にとっても家族にとっても幸いでした。
退院して、じゃがいもがまな板の上で転がってしまい切れないこと、ペットボトルのふたが開けられないこと、誰かの手がないと外に出かけられないこと、娘の初めての出産も手伝えず、孫も抱っこできず、オムツも変えられないこと。
辛いことがたくさんあったはずです。
でも、根っからの明るさと前向きさで、慣れない左手で箸を持ちペンを持ち、ここまで20年、とても元気に明るく過ごしています。デイサービスに通い、年上のお姉様方に「若いわねえ」と可愛がられ、楽しそうです。
母は偉大なり、です!
長生きしてね!
てつおの母
女性/44歳/神奈川県/専門職
2024-09-16 09:41