本日の案件
みなさまお疲れ様です。
その昔、役者になりたくて養成所に通っていた時期がありました。
その学校では、同じ担任の先生が受け持っている別のクラスの発表会を見学に行くという風習があって、ある時私たちのクラスを見に来た人たちがいたんです。
それが、あるメガネ男子との出会いでした。
発表会が終わった後、感想を聞く時間があったのですが、彼の感想がもう酷評も酷評、ひたすらダメ出しばかりで、良いところはひとつも無し。
彼の言い方も相まって私のクラス全員が「なんだコイツ偉そうに」という空気になり、第一印象は最悪でした。
そうしたら翌年、私がそのメガネ男子と同じクラスになってしまったんです。
でも同じクラスになってみると、彼に対する印象が変わりました。
本当は、別に嫌味を言いたいわけでも、上から目線な物言いをしたいわけでもなく、こうした方がより良くできる!という気持ちが先行して、つい厳しい意見ばかりになってしまう、不器用な人でした。
彼は人一倍真面目すぎるだけだったんです。
それに気がついてからは彼に対しての嫌悪感は無くなっていき、自主練をする時に誘い合ったり、意見をぶつけ合ったり、お互いを高め合っていける戦友になりました。
そしてそれが……
今の……旦那です。
結局2人とも役者とは別の道に進みましたが、今でもお互いやお互いの仕事をリスペクトし合える、かけがえのない大切な人です。
あの時出会えて、本当に良かった!
零-Rei-
女性/36歳/東京都/アクセサリー作家
2024-10-08 16:03