案件のこと

芦沢本部長代理、秘書、皆様、お疲れさまです。
私が高校2年生、16歳の時の話です。ちょうど今くらいの時期に、教育実習の先生が来ました。若くて(当たり前)声も通ってなかなかのイケメンだった、上田先生。気さくで楽しい人で、すぐにみんなに打ち解けていました。
さて、その頃には文化祭の準備もあり、私はいつもより早い、朝6時台の船に乗って学校に通っていました。ギリギリに家を出て、港までダッシュ！していたら、その途中の、同級生の女の子の家のドアが開き、そこからなんと教育実習の上田先生がスーツ姿で飛び出してきました！私はびっくりしすぎて、朝日が昇る前の薄暗い道路の真ん中を走りながら奇声を上げてしまいました。「先生、どこから出てきてるんですか！そこ、上田さんち！！」「そうよ、オレ、上田の長男だもん。」上田先生は同級生の上田さんのお兄さんでした。朝っぱらから心臓が飛び出しかけた、16歳のある朝の出来事でした。

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