案件
第一志望の高校受験当日のバレンタインのこと。
神奈川では珍しく朝から雪が強く降ったホワイトバレンタイン♡のはずが、当時受験生の私にはそれどころではなく、「会場に着く」というミッションしか見えていませんでした。
そしてなんとか高校の最寄駅まで辿り着き、後は歩いて会場に向かうだけ!と少し気持ちが落ち着いたのも束の間。駅を出れば一面真っ白の銀世界。試験後の面接を考慮して雪にもかかわらずローファーを履いてきた私はヒヤヒヤしながら一歩一歩踏みしめて歩き進めていました。が、ある時、ツルッと足を滑らせ転けてしまったのです。今まではあまり気にしていなかった「滑る」や「転ける」という言葉もさすがに受験当日となると、「滑って転けるって最悪のコンボじゃん!」という焦りが歩き方に出たようでまた滑って転けてしまいました。しかし、なんとか前向きに捉えようと「さっき一回滑って、もう一回滑ったから実質チャラだよね。うん、そうだよね。」と謎解釈を言い聞かせ、無事到着。そして、学校には落ちました。
和室の畳
女性/26歳/神奈川県/会社員
2024-11-20 16:02