社員掲示板

フリーなので

今朝滅多に通らない道だ
踏切待していた時
急に思い出した事がありました。
それは高校の時でした
私の学校は
当時国鉄の駅から歩いて途中京成の踏切を渡るのですが

カンカンと踏切が鳴り電車が行くのを待っていると
いつも後ろで待つ女子がいました。

ちゃんと聞きとれないのですが
私の名前を後ろから呼ばれてるような気がしました。

空耳かなとずっと思ってたのですが

その日は踏切で止まってると急に雨が降ってきたのです。
すると後ろから傘に入れてくれた同級生の女の子

「一緒に行こう」って
その声はまさしく、いつも聞こえてくる声でした。

私は恥ずかしかったけど傘に入れてもらい
学校まで一緒に歩いている間に

彼女はまさかと思ったのですが
僕を好きなのかなと思い

「ねえ、いつも僕に話しかけてた」と聞くと
傘を私に渡し急に走り出し行ってしまいました。

私は傘をたたみ彼女を追い
彼女の肩を捕まえ、「一緒に行こう」と傘をさしました。

そして肩をつかんだ時の彼女の柔らかさを思い出し
なんか彼女になんか感じてました。

それで終わりかなと思ったのですが

一大決心してクリスマスイブにデートのお誘いしました。
彼女は約束時間より早く行った私より先に待ってました。

もう、これは絶対にいけると思いました。
手を繋ぎながら砂浜を歩きました

陽が沈み、オレンジ色に輝く世界が広まると
彼女が「きれーい」と私の腕にしがみついてきたので
キスしようとしたら
手ではじかれるように拒まれました。

3学期が始まり
踏切で
またかすかに聞こえました
「もう少し待ってね」
私はうなずきました。

でも卒業式して
もう会う事はありませんでした。

携帯電話も無い時代ですから
彼女の声が聞こえる事はありませんでした。

温泉饅頭

男性/67歳/埼玉県/自営・自由業
2025-01-30 17:00

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